2014年9月14日(日)、秋の黒岳に登ってきました。
仕事の都合上、
札幌~旭川間往復の日帰り登山になるので、黒岳ロープウェーとリフトを使って7合目からスタートします(^^;)
例年の紅葉の見頃の時期(9/20前後といわれています)より1週間ほど早く、紅葉に関してはあまり期待していなかったのですが…
9月に入ってからの低温のおかげで、紅葉の時期が例年より
1週間ほど早まり、しかも今年の大雪山系の紅葉は
10年に一度の当たり年と言われて、連日テレビのニュースを賑わせるなど、最高のタイミングで登ることができました(^^)
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朝7時に札幌を出発し、高速道路(道央自動車道)を使って旭川に向かいます。

休日ですが、道路の流れは非常にスムーズ(^^)
約2時間半ほどで黒岳ロープウェーの登り口、層雲峡温泉街に到着しました。

ロープウェーの駐車場はすでに満車で、溢れた車が温泉街の細道に路上駐車の列をなしていました(^^;)
登山ウェアにさっと着替えて、ロープウェー乗り場に向かいます。

乗車運賃は、
ロープウェー+リフトの往復券で1,950円。
高い?ような気もしますが、藻岩山ロープウェーの料金(モーリスカー込みの往復1,700円)を考えると、相場的にはこんなものなのでしょうか(^^;)
ゴンドラの外面にはマスコットキャラクターの「なっきー」(ナキウサギ)と「しーま」(エゾシマリス)が描かれています。

残念ながら、ゴンドラに乗り込む際は扉が全開でその姿を見ることはできません。
乗っている間も当然見ることはできないので、お客は最後までその姿を見ることができないという…。
約7分ほどで5合目の黒岳駅に到着。

駅の屋上は展望台になっています。
ここから麓を望むと、柱状節理の断崖に挟まれた層雲峡の地形がよく分かります。

OM-D E-M5/M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6
一方、山側を見上げるとリフトの終点が見え、その先に紅葉が少し顔を出しています。

OM-D E-M5/M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6
頂上付近は完全に雲の中ですね(-_-;)
ちなみに、「10年に一度の美しい色づき」というのは
頂上付近の紅葉の話で…
麓~5合目が色づくのはまだまだ先のようです。

OM-D E-M5/M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6
標高2千メートル級の山ですから、頂上と麓では平均気温にそれこそ雲泥の差があります。
リフトの脇に登山道がありますが、私たちは時間の都合上リフトを使って7合目まで一気に上がります。

ここ十数年スキーに行っていないので、久しぶりのリフト乗車に緊張しました(笑)
山の上の木々はいい感じに色づいています!

OM-D E-M5/M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6
約15分ほどで、ペアリフト終点(黒岳7合目)に到着!

OM-D E-M5/M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6
ここからがいよいよ登山のスタートです。

山麓の気温は20℃前後でも、山頂付近は一桁台です(-_- )
登っている最中はそれでも暑いくらいなのですが、動きを止めると汗の引きとともに一気に体温が下がります。
山頂にしばらく滞在する場合は、フリースやダウンなどの防寒着はもちろん、
手袋、ニット帽、また
天候の急変に備えて合羽も忘れずに持参しましょう。
往復3時間程度の登山で、周りに人もいっぱいいるし…と気を抜かず、
入山者名簿に記入してから山に入りましょう。

それでは登山開始!
登山道は岩場(と階段)が中心で、ところどころ急な斜面もありますが、登りやすい部類に入ると思います。

(前日の雨で7合目付近は少々ぬかるんでいました)
ただ
道幅が狭いため、観光客が多いこの時期は下りと登りが常に交錯してスムーズに進めません。
心と時間に余裕をもって登りましょう(^^)
しばらく登って…7合目に到着!

…?
リフト下り場が7合目と聞いていましたが?
真の7合目は少し先だったようです。
断崖絶壁の山々が連なる絶景(^^)/

OM-D E-M5/M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6
そして黒岳(大雪山系)は高山植物の宝庫でもあります。

こちらはサスペンスドラマで度々登場するトリカブト…
紅葉もちらほら見えてきましたよ~(^^)

OM-D E-M5/LUMIX G VARIO 7-14mm / F4.0 ASPH.
鮮烈な赤色はナナカマドの紅葉だそうです。
緑と赤のコントラストが綺麗ですね。

OM-D E-M5/M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6
それにしても、ガス(雲?)が本当に邪魔…
燃えるような赤!

OM-D E-M5/M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6
このあたりが山頂付近の紅葉の一番の見所です。

OM-D E-M5/M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6
これで天気が良かったら、どんなに綺麗だったことか(;_;)

OM-D E-M5/M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6
「10年に一度の美しい紅葉」も、思わぬ伏兵に邪魔されました。
そこからさらに10分ほど登ったところで…黒岳頂上に到着!

登り始めが11:21、頂上着が12:54で、ほぼ予定通りの1時間半ほどの所要時間でした。
山頂は結構な人で賑わっています。

残念ながら辺りは一面雲で覆われ、何も見えません(^^;)
持参したおにぎりをいただきます(^‐^)

次に登るときは携帯コンロを持ち込んで、カップラーメンを食べたいです。
山頂で食べている方をよく見かけるのですが、おいしそうだなぁ…と(笑)
少し休んでから、黒岳石室(いしむろ)の方に移動を開始しました。
ウラシマツツジの群生ですね。

OM-D E-M5/M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6
本当に目の覚めるような赤。
肉眼で見ても、本当に写真と同様の鮮やかな色です(^^)
そして、出たぁぁぁ…

OM-D E-M5/M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6
チングルマの群生!
こちらも実物を見るのは初めてです。

OM-D E-M5/M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6
実物は思ったより小さいです。
白い綿のような「ふさふさ」は
花ではなく、花柱(めしべの一部)なんだそうです。
深い霧、白化した木の幹…その中に浮かび上がる真っ赤な草花。

OM-D E-M5/M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6
下界とは一線を画す不思議な光景が広がっています。
黒岳石室に到着。

こちらもキャンパーや観光客、登山者でごった返していました(^^;)
あっ、これこれ、これが見たかったのです!大雪山国立公園ルートマップ!

黒岳~旭岳縦走とか、お鉢巡りとか沼めぐりとか、ここでやりたいことは山ほどあります。
これを見れば大雪山一帯の見所や施設、そこまでの所要時間が一目瞭然!
登山行程を考える資料になります。
ちなみにここ石室は宿泊も可能とのこと。

そして美女歓迎…だそうです(^^;)
トイレもあります。(要、協力金200円)

さて、そろそろいい時間になってきました。
黒岳頂上に引き返しましょう。
最終リフト(下り)は17:30、ロープウェーは18:00(ともに9/1~9/30の期間)となっていますので、乗り遅れないように。
途中、シマリスを何度も見かけました。(写真に収めることはできず -_-)
ナキウサギは声は聞こえるものの、その姿を拝むことはできませんでした。
頂上に着いた頃合いで、少しづつ陽が出てきました。

OM-D E-M5/M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6
もう少し粘ったら、雲が切れるかも…
と思ったその時…
太陽、キターーーー!! ヽ(゚∀゚)ノ

OM-D E-M5/LUMIX G VARIO 7-14mm / F4.0 ASPH.
えっ、周り…山だらけじゃん!(笑)
いや、辺り一面真っ白で、ホントに何も見えていなかったんですよ。
これ、雲海と呼んでもいいのでしょうか。

OM-D E-M5/LUMIX G VARIO 7-14mm / F4.0 ASPH.
こんな絶景が見られるなんて…雲にもマケズ登った甲斐がありました(;_;)
居合わせた登山者たちもこれにはびっくり。

OM-D E-M5/M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6
その驚きを表現した写真…上が私、
下がメンバーのそれ。

E-P3
相変わらず、センスの違いを見せつけられています(^^;)

OM-D E-M5/M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6
この尾根を伝って、いつか旭岳まで縦走してみたいです!
絶景を見て満足したところで下山開始!
層雲峡側は相変わらずの濃い雲。

むしろ行きよりひどくなっています(^^;)
紅葉に関しては本当に残念でした。
下りはサクサク進み、1時間ほどで7合目リフト乗り場に到着しました。
リフト、ロープウェーに乗って、

無事帰還!
さて、黒岳登山のもう一つの楽しみ、温泉入浴で汗と埃を洗い流しましょう(^^)
この時間になると、ホテル・旅館の日帰り入浴はほぼ終了しているので、公共温泉の「黒岳の湯」に伺いました。

入泉料はホテルの日帰り入浴より少々割安な600円。
時間によりかなり混雑していますが、泉質は他と同様の良いお湯です。
上がったあともしばらくポカポカしています(*^^*)
ちなみにホテル等の日帰り入浴は、混雑具合によって最終入場前に終了することがあるのでご注意を。
来年は旭岳縦走か、沼巡りを敢行したいです!(`・ω・´)ゝ キリッ
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(2014年9月29日)
御嶽山の噴火で命を落とした多数の登山者のご冥福をお祈りいたします。
北海道にも樽前山や有珠山など、同じような危険を孕んだ山がいつくもあります。
登山とは、いつ牙をむいてもおかしくない、自然という名の「猛獣」の懐に飛び込んでいく行為です。
この事を肝に銘じて、今後も山と付き合っていきたいと思います。
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