ネットワークオーディオプレーヤーDENON DRA-N5 VS DNA-730RE+PMA1500RII 音質を比較 (2)
(1)から続く…。


アンプ一体型オーディオプレーヤー:DRA-N5

DRA-N5

と、セパレート型単品コンポーネント:DNA-730REPMA1500RII

PMA-1500RIIとDNP-730RE

の音質を比較した結果は、端的に言うと、


大きな音質の差異は無い。 (;-_-)
(あくまでも小音量再生による比較です)

ただし、

2つのアンプで同じ曲を流し、セレクターで瞬時に切り替える

方法で、さらに神経を集中させて聴くと、

単品コンポーネントのDNA-730RE+PMA1500RIIの方が音の広がり、音場が広く感じられ、楽器やボーカルの位置もより明確に感じられる

ような気がしました。
(何となくのレベルです)


しかし、

比較しなければ、今流れている音がどちらの音かを判別することができません。

少なくとも私の耳では。
お前の耳が悪い!と言われてしまえばそれまでですけど(笑)


結果としては、どちらの音か一聴して判別できない

= 自分にとっては両者の差は実質的に無い

ことを意味します。


デノン製品同士の比較だったことも影響していると思いますが、「SN感」や「音も厚み」といった要素もほとんど違いを感じられませんでした。




一方、

スピーカーの違いは明確で、音色も音質も全く異なります。

ウッドコーンのSP-EXAR3と、

SP-EXAR3

10数年前に購入したミニコンポの付属スピーカー



の比較では、

EXAR3がベールを2枚ほど剥いだようなSN感の良い音を出します。

音の厚み、音像定位、音の分離など、どれをとってもEXAR3が一枚も二枚も上手です。


ちなみにEXAR3はフルレンジユニット1発ですから、音域は当然中域~低域寄りだろうと思っていました。

しかし予想に反して高域寄り、というか、高音のきらめき・響きが特徴的で(聴き始めた頃はトーンコントロールで高音を少しマイナス調整していたくらいです ^^;)、特に

女性ボーカルの声の響きがとても気持ちいい

のです。

さすがにスピーカーに関しては、聞き比べるまでもなくどちらのスピーカーが鳴っているのか判別できます(^^;)



プレーヤーについても個別の比較は行っていませんが、音質に大きな差が無いことは先に述べたとおりです。

ただし、DNA-730RE

DNA-730RE

と、CDプレーヤーのDCD-1650AZ

DCD-1650AZ

の比較では、一聴して

DCD-1650AZの方が音の厚みある。

と感じられました。


素直に考えれば、同じフォーマットのPCM音源ならメカニカルなドライブ機構がないフラッシュメモリの方が読み取り精度が高く、良い音が出そうなものですが…実際に聴き比べてみると、10数年前のCDプレーヤーの方が厚みのある元気な音を出すのですから不思議なものです。

いくらデジタル技術が進歩しても、それがそのままアナログ的な意味(聴感上)の音質向上に繋がらないのがオーディオの難しさ、といったところでしょうか。
実際メーカーにおいても、聴感上の音の良し悪しを突き詰める作業は、数あるパーツをひたすら組み合わせて相性を探る、といった、実にアナログな作業だったりします。

また、DCD-1650AZが販売されていた当時は、今よりも俄然趣味のオーディオが盛り上がっていた時代であり、多くのメーカーが参入してしのぎを削っていました。
特に競争の激しいこの価格帯の製品には現行品よりも贅沢に物量が投入されていたと考えられます。
そういう意味では、この時代の製品の中古良品を集めれば、コストパフォーマンスの高いシステムが組めるかもしれませんね。



最後に、音質の観点からは外れますが、

DNA-730REDRA-N5では、

DNA-730REとDRA-N5

その使い勝手に大きな差があります。

一番の問題は、DNA-730REの起動の遅さです。

電源を入れてから、USBメモリの音源が再生されるまでの時間を計測したところ、

DRA-N5 : 43秒

に対して、

DNA-730RE : 2分5秒

でした。
(64GBのマイクロSDカードをアダプターでUSBメモリ化したものを使用。ストップウォッチによる手計測)


いや、43秒でも耐え難いと感じる方はいると思います。
私はギリギリ我慢できる範囲です。

しかし、2分越えはさすがにストレスが溜まります

専用のリスニングルームと、長時間音楽に没頭できる時間と心の余裕があれば、「2分くらいは儀式みたいなもの」と思えるかもしれませんが…私の場合はイージーリスニングが主な用途になりますので、起動の遅さは日々使う上での大きな障害になります。

ちなみにCDのDCD-1650AZなら10数秒ほどで再生可能になります(^^;)
デンオンの製品に限らず他機種でも、USBメモリの再生にはおおむね時間がかかるようですね。


もう一点、DNA-730REにはスリープ(タイマー)機能がないのも、ほぼ毎日BGMを流しながら眠りについている私の用途では厳しいところです。


その他の操作性は、どちらも特に問題ありません。
私は、本体とリモコンによる操作のみですが、3行表示の見やすいディスプレーのおかげでそれほどストレスを感じません。

あとはUSBメモリ上の曲でお気に入りリスト(プレイリスト・favorites)が作れたらパーフェクトなんですけどね。


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このクラスの製品群はそれなりの原価(≒主要パーツのクオリティ)が確保できており、各メーカーがこれまで培ってきた基本的な技術・ノウハウも一通り投入されています。
そのため、どのメーカのどの機種を選んでも大きくハズレることは無いと思います。
逆に言うと、どの製品もそれなりの範囲でまとめられていて、傑出する機種が無いとも言えますが。

<結論>
5、6万円程の予算でオーディオシステム構築を目論んでいる私のような方は、機能や使い勝手、外装の質感などを重視した方が幸せになれるかもしれません。

身も蓋もない言い方になりますけど、この価格帯の製品に高望みする方が間違っています(^^;)
ピュア・オーディオとしての音質を追求するなら、まずは設置場所や設置方法、リスニングポイントなどをとことん突き詰めましょう。


 
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[2016/04/30 02:43] | オーディオ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
ネットワークオーディオプレーヤーDENON DRA-N5 VS DNA-730RE+PMA1500RII 音質を比較 (1)
実はオーディオの趣味もありました。

DENON DRA-N5 VS DNA-730RE+PMA1500RII

大学時代はデンオン(DENON)のプリメインアンプPMA-1500RIIにCDプレイヤーのDCD-1650AZ、スピーカーはPIONEERのS-A4 spiritという、いかにも”オーディオ初心者がコストパフォーマンスだけで揃えました”的な(^^;)システムで、ポップスやジャズ、クラシック(弦楽器のソロ)から、へビィメタル、アニメソングにいたるまで幅広く(節操なく?)音楽を楽しんでいました。

それから○○年、しばらくオーディオの世界から離れていましたが、最近また「良い音で音楽を聴きたい!」という衝動に駆られるようになり…。

ただ、私の現在の住居は1ルーム9畳の木造アパート。
大音量どころか中音量でもお隣さんに迷惑をかけてしまうような環境です。

それゆえ、当初はソニーの一体型コンポCMT-X5CDか、または同じくソニーの‎SRS-X33やBoseのSoundLink Mini Bluetooth speakerなどのBluetoothスピーカーをスマホのXperia Z4とBluetooth接続(ソニーのスピーカーならより高音質なLDAC接続も可)して、ミニマムなワイヤレス・システムを構築しようと考えていました。

ところがこれらの製品を家電販売店で試聴すると、

・良い音「っぽく」聴かせるように一部の帯域を強調した不自然な音
・音の分離が悪く、音像が平面的でラジカセの域を出ない音
(これはアンプ一体型のスピーカーという構造上仕方ありませんが)

にどうにも満足できず、せめてスピーカーは別体にしてシステムを組もうと思った次第です。


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とりあえず実家に保管していた昔の機材を引っ張り出してきました。

PMA-1500RIIとDNP-730RE

プレーヤーは、今の時代に何100枚ものCDをとっかえひっかえして聴くようなことはさすがにしたくありませんので(大量のCDを収納するスペースもありませんし…)、USBメモリや外付けハードディスクなどの大容量ストレージが使える「ネットワークオーディオプレーヤー」と呼ばれる製品群を検討しました。

結果、価格とブランドの好みでデノンのDNP-730REに決定。


続いてスピーカー…を検討する段階で、やはりフルサイズのコンポーネントはマイルームには大きすぎることに気付きます(笑)
とりわけPMA-1500RIIの400mmを超える奥行きが厳しくて、置き場を選びます。

今はオールインワンタイプながらも音質を重視したミニコンポ(ネットワークCDレシーバー)が各社から発売されていますので、DNP-730REを購入したばかりですが、そちらへの乗り換えを視野に入れて再検討することにしました。


究極的にはUSBメモリ対応のDAC付きプリメインアンプで事足りるのですけど…ネットにつながない前提(自宅のインターネットを通信制限のあるポケットWi-Fiで運用しているためNASの利用は難しい)からリモコンアプリが使えないので、日本語表示ができないようなディスプレーはパス…となると、候補となる製品は、SONYのMAP-S1/HAP-S1、DENONのCEOL RCD-N9、MarantzのM-CR611、ONKYOのCR-N765、PioneerのXC-HM82あたりでしょうか。


まずマランツM-CR611ですが、あの前面パネルのデザイン(イルミネーションとか要らんし)がどうしても受け入れられず却下。
(音は一番良さそうなだけに残念)

オンキョーのCR-N765は、同クラスでは唯一ディスクリート構成のアナログアンプを採用するなど音質向上のためにコストを掛けている感があり、実際ネット上の評判も良く、「オーディオマニアも納得の音質」とまで書かれています。
ただ、一行表示のディスプレー(一応、漢字にも対応していますが)の使い勝手はいかがなものかと。
当方、リモコンアプリが使えないので、ディスプレーの表示情報量はかなり重要な要素になります。

ソニーのMAP-S1/HAP-S1に関しては、音質についてのネット上の評判が良くなかったのと、価格が頭2つくらい抜き出て高かったのでこちらも却下。
(ソニーというメーカー自体は嫌いではないのですけどね)

残るはデノンのRCD-N9とパイオニアのXC-HM82です。
ディスプレーはデノンが日本語(もちろん漢字もOK)対応の3行表示、パイオニアに至っては3.5インチフルカラー液晶ディスプレーで尚良し。
音質面では、どちらも特筆すべき機能や高品位パーツの投入はありませんが、デノンの音に対しては自分の中では特別な思い入れがあります。

ただひとつ引っかかるのは、デノン製品のアクリル製の外装
実機を見ると安っぽさがかなり…もちろん個人の好みもあると思いますけど。


そんな中、デノンRCD-N9の姉妹機(かなり前のモデルですが)にDRA-N5というネットワークオーディオ機能に特化したモデルがあることを知り、アンプなどの音質に関わるスペックは後発のRCD-N8とほとんど変わらなかったことと、在庫限りの送料税込み25,800円という価格に釣られて、衝動的に購入してしまいました。

DRA-N5
(アクリルの外装はやはり安っぽい…天板は嵌め合いが甘くて少し浮いています)

DRA-N5の天板。iPod/iPhone用の接続ドック(Dockコネクタ)を搭載しているが、旧式の30ピンでほとんど役に立たない
(アクリル製の天板は購入時から傷が付いていました(B級品購入のため)。本当に説明書を置いておくだけで傷が付きます(笑)。ちなみに最新モデルのRCD-N9には傷が付きにくい強化アクリル板が使われているそうです)

DRA-N5(正面)視認性の高い3行表示の有機ELディスプレー(漢字表示対応)を搭載。3行あればディスプレーで曲検索することもなんとか可能
(視認性の高い最大3行表示の有機ELディスプレー。3行あればディスプレーで曲検索することもなんとか可能。デノン・マランツに共通して採用されているこのディスプレー、早々に壊れた(縞模様?が発生した)との報告がありました…)

私の場合CDプレーヤーは不要で、シンプルに(USBメモリ対応)DAC機能とアンプ、あとは見やすく曲名を表示するディスプレーがあればよかったので、機能的にはこれこそがまさに私が求めるものでした。



最後にスピーカーです。

S-A4スピリットは、1本1万円台という低価格ながらも、天然木無垢板のエンクロージャーにケブラー素材のウーファーが奢られ、全体的にあっさりとした(良く言えば爽やか、悪く言えば厚みのない)音色ながら、締まりのある小気味良い低音と、高域の響きの美しさ、そして音像定位の良さがお気に入りでしたが、人に譲ってしまいました。

次のスピーカーの選定条件として、

・小音量でのニアフィールドリスニングが中心で、あとはBGMとして流す程度
・設置スペースを考えると小型のブックシェルフ型一択にならざるを得ない
・外装はリアルウッドまたはピアノフィニッシュが好み
・音像定位重視(同軸またはフルレンジユニットを希望)
・ハイレゾ対応はとりあえず不要
・予算は3万円程度

で検索したところ…

・パイオニアのS-A4SPT-PM又はS-A4SPT-VP
・Victor(現JVC)のウッドコーンスピーカーシリーズ
・TEACのS-300NEO

が候補に上がりました。

パイオニアの2本が少々予算オーバー(ペアで5~6万円程)ながらも有力候補です。
両者はS-A4 spiritの後継機種であり、音もルックスもおそらく最もしっくりくるだろうと。
ところがその当時は、どちらもメーカー在庫が長期欠品で納品まで数か月待ちという状況だったのでパス。

残るVictorのウッドコーンスピーカーは単体販売モデルがカタログ落ち(コンポの付属スピーカーとして継続販売)、TEACのS-300NEOはちょうどモデル更新(マイナーチェンジ)が完了したばかりで非常に割高と、どちらもすんなり購入とはいきません。

差し迫った話では無いので、ウッドコーンスピーカーの中古をオークションで探しつつ、S-300NEO及びS-A4SPT-PMの値下がりを気長に待つことにしました。


結果、某ヤフオクでウッドコーンの良い出物(EX-AR3の付属SPのSP-EXAR3)があり、約16,000円で落札。

SP-EXAR3

SP-EXAR3

※一見どれも同じように見えるウッドコーンスピーカーシリーズですが、販売時期やグレードで仕様が少しづつ異なっています。
一番の違いは、上位機種のスピーカーのウーファー径が0.5cm(8.5cm → 9.0cm)大きくなっていることです。
具体的には、現行のハイファイコンポーネントシステムEX-HR9より上位の機種及び旧モデルのEX-AR3及びEX-AR7に付属のスピーカーなどが該当します。
たかが5mmとはいえ、フルレンジの8.5cmと9.0cmでは低域に結構な違いが出ると思います(聴き比べてはいませんが)。
なお、SX-WD30に付属のスピーカ≒単体販売モデルのSX-WD30ですので、廃版になったSX-WD30を探している方はEX-AR3で代用可能です(その逆も然り)。
また、EX-AR3の兄弟機でEX-BR3というモデルがありますが、こちらはキャビネットにピアノフィニッシュを施したMDF素材が使われていて、音響特性はこちらのモデルの方が良いかもしれません。
なお、EX-HR9やEX-AR3の上位モデルのEX-AR7やEX-AR7には振動板に「異方性ウッドコーン振動板」が奢られています。

異方性振動板に関しては、振動板無しモデルと聴き比べした方の評価がイマイチだったのと、見た目が良くない(ウーファーに十字状の木の板が貼り付けられている)ので、異方性振動板なしの9.0cmウーファー搭載モデルに決めました。

SP-EXAR3(背面)端子はバナナプラグに対応
(出力音圧レベル82dB!の低能率 ^^;)

SP-EXAR3(前面)9.0cmフルレンジウッドコーンウーファー
(ウッドコーンは見た目も美しい)

SP-EXAR3の天然無垢チェリー材を使用したキャビネット
(天然無垢チェリー材を使用した天然の木目が美しいキャビネット。ただクリア塗装が薄くて傷が付きやすいかも…)

<SX-WD30>(SP-EXAR3)
形式(防磁形、JEITA) 1ウェイバスレフ型
スピーカーユニット:9.0cm ウッドコーン×1
定格入力(JIS):10W
最大入力(JIS):40W
定格インピーダンス:
再生周波数帯域:55Hz~20,000Hz
出力音圧レベル:82dB/W・m
外形寸法:(W)120mm×(H)161mm×(D)267mm(スピーカーターミナル、 サランネット含む)
質量(1本):2.0kg


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結果、オーディオシステムが2セット揃いましたので(^^;)、両者の音の比較をしてみることにしました。

聞き比べには、ネットで2,980円で購入したセレクタ―を使用。


(「TOKYO JAPAN」と書いてありますが、多分○国製でしょう。オールプラスチック製で質感はそれなりです。 ^^;)

こちらの商品の最大の利点は、同時切り替え可能なスピーカーとアンプのセレクター機能を持つ点です。


(スピーカーは最大4つ、アンプは2つを接続・切り替え可能)

これに10数年前のミニコンポの付属スピーカーを加えて、アンプ2種×スピーカー2種の組み合わせを聴き比べてみました。



CD音源を無圧縮でWAVに変換し、USBメモリに入れて再生します。



2つのプレーヤーに同じ曲を同時に流し、切れ間なく切り替えて聴き比べていますので、



(本人の耳はとにかく)条件的にはそれなりに精度の高い比較が出来るものと思います。


USB入力には、64GBのマイクロSDXCカードを、



BUFFALOの「microSDカードリーダー/USBメモリーアダプター」を使って読み込ませます。


(注:ネットワークオーディオプレーヤーで使用する場合、ほとんどの機種でマイクロSDカードをFAT32でフォーマットし直す必要があります)

ほとんど飛び出さないので、スティック型のUSBメモリのように不意に引っ掛けて本体を破損する恐れもありません。



最近は超小型のUSBフラッシュメモリーも販売されていますが、マイクロSDはスマホやデジカメに流用することもできるので便利です。
ぜひお試しください(^^)


前置きが長くなりましたが結論は…次回の記事で(笑)


 
[2016/02/11 19:47] | オーディオ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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